Nissan Heritage Car Collection
    SHORT STORY


ダットサンの誕生と名前の由来

ダットサンの母型ともいうべき「DAT(ダット)」(または「DAT自動車」)を世に送り出したのは、快進社自働車工場(明治44年創立)でした。創業者の橋本増治郎は日本の国土に合った自動車を製造し、できれば輸出したいという遠大な構想を持っていました。そして、大正3年、2気筒10馬力の小型自動車を完成させたとき、3人の協力者(田健治郎、青山禄郎、竹内明太郎)の名前の頭文字を組み合わせて「DAT」と命名しました。
その後、快進社は実用自動車との合併を経てダット自動車製造と改称、軍用車などを生産しながら、創業の精神を継いだ新しい小型車(500cc・10馬力)を昭和6年に完成させます。これが先の「DAT」より小さかったことから、DATの息子という意味で「DATSON」と名付けられました。しかし、「SON」は「損」に通じるということで、太陽の「SUN」に変えて昭和7年3月に発売されました。


K3850-269

昭和6年の夏に完成した「ダットソン」の試作車(DAT-91型と呼ばれたプロトタイプモデル)
閉じる
日本語 English